リリカルまうまう

電子の海にポイ捨て

理想

その人は私を否定しない。

私の表層ではなくて、底にある、もっと根本的なところで、わたしを好ましく思っている人。
幼い頃のわたしを想って、愛おしんだり涙ぐんだりする人。

いつも今をみている人。
いつも今を生きている人。

わたしと、私にまつわる諸々を大切にしようとしてくれる人。

そしてそれを、息をするように当たり前で、自然な事だと思っている人。

そしてそれらの事は、そうしなければならないからしているわけではなくて、どうしたってそうなってしまう人。
そうせざるを得ない、する以外にない人。

即ちそれは、わたしを愛している人。

わたしが愛している人。