飽きたのか、覚めたのか
だから、そういうこと。
わたしの望んでいる 好き はそうじゃない。
後ろから車が来ていて危ないからって、腰を抱き寄せることじゃない。
夜桜が綺麗なので、19時か20時待ち合わせでいかがでしょう?ってことじゃない。
好きな人のことを歩道側に寄せるなら、掴むのは腕では?
仮に20時に待ち合わせしたら、わたしが帰宅するのは23時を過ぎるのでは?
そういうこと。
セックスまでのシーソーゲームはもう嫌なんだ。
好意がなければ尚更。
こんな気持ちになるのは、芝浦さんがもういないから。
久我山さんとも、友達にすらなれなかったから。
分かってよかった。
彼等の本心なんて、死ぬまでどころか、死んでもわからない。
でもそれがなんだっていうんだろう。
わたしがどう感じるか、それに尽きる。
それだけが確かなこと。
わきまえる。
もうお腹いっぱい。